この記事では、発注フォーム毎に注文金額の計算方法を設定する方法についてご紹介します。
計算時の小計と税額の端数処理の対象・方法を発注フォーム単位で設定できます。
目次
1.注文金額の計算方法を設定
TOP画面「発注フォーム」またはサイドメニュー(≡)の「発注フォーム管理」から「発注フォーム管理」画面へ遷移します。
該当の発注フォームのエンピツマークをクリックし、「発注フォームの編集」画面へ遷移します。
「発注フォーム」タブを選択し、「小計金額の端数処理の対象」「小計金額の端数処理」「税額の端数処理」を変更します。
① | 小計金額の端数処理対象 | 「商品ごと」または「税率ごと」を選択 |
小計金額の端数処理 | 「切り捨て」「四捨五入」「切り上げ」から1つ選択 ※小計を商品ごとまたは税率ごとに行った際の端数処理方法 |
|
②税額の端数処理 |
「切り捨て」「四捨五入」「切り上げ」から1つ選択 |
※小計金額の端数処理対象で「商品ごと」を選択した場合に、「端数処理後の金額を表示」を有効にすると、金額が表示される箇所では端数処理後の金額が表示されます。
デフォルト設定では、「端数処理後の金額を表示」は無効になっています。
2.計算方法詳細
①小計金額の端数処理対象・小計金額の端数処理
<端数処理対象>
商品ごと | 商品ごとの発注単価×発注数量を算出し、商品ごとの小計を端数処理 |
税率ごと | 商品ごとの発注単価×発注数量を算出し、さらに税率ごとに小計してから端数処理 |
<端数処理方法>
切り捨て | 小数点以下の金額を切り捨てます |
四捨五入 | 小数点以下第1位の値が4以下の場合は切り捨て、5以上の場合は切り上げます |
切り上げ | 小数点以下の金額を切り上げます |
・小計金額の端数処理対象で「商品ごと」を選択した場合
商品ごとの発注単価×発注数量で小計を算出します。
端数が生じた場合、「小計金額の端数処理」で選択した条件に応じて端数処理を行います。
その後、税率ごとに小計します。
(例)小計金額の端数処理が切り捨ての場合の計算式 ※[ ]内を切り捨て
8%商品
=[商品①の発注単価×数量]+[商品②の発注単価×数量]+...
10%商品
=[商品Aの発注単価×数量]+[商品Bの発注単価×数量]+...
・小計金額の端数処理対象で「税率ごと」を選択した場合
商品ごとの発注単価×発注数量で小計を算出し、税率ごとに足し上げます。
端数が生じた場合、「小計金額の端数処理」で選択した条件に応じて端数処理を行います。
(例)小計金額の端数処理が切り捨ての場合の計算式 ※[ ]内を切り捨て
8%商品
=[(商品①の発注単価×数量)+(商品②の発注単価×数量)+...]
10%商品
=[(商品Aの発注単価×数量)+(商品Bの発注単価×数量)+...]
②税額の端数処理
小計に対して課税後の、端数処理方法を選択できます。
<端数処理方法>
切り捨て | 小数点以下の金額を切り捨てます |
四捨五入 | 小数点以下第1位の値が4以下の場合は切り捨て、5以上の場合は切り上げます |
切り上げ | 小数点以下の金額を切り上げます |
・小計金額の端数処理対象で「商品ごと」を選択した場合
商品ごとの小計を端数処理して税額ごとに小計した後課税し、端数が生じた場合、「税額の端数処理」で選択した条件に応じて端数処理を行います。
(例)税額の端数処理が切り捨ての場合の計算式 ※[ ]内を切り捨て
8%商品
=[([商品①の発注単価×数量]+[商品②の発注単価×数量]+...)×1.08]
10%商品
=[([商品Aの発注単価×数量]+[商品Bの発注単価×数量]+...)×1.1]
・小計金額の端数処理対象で「税率ごと」を選択した場合
商品ごとの小計を税率ごとに小計して端数処理の後課税し、端数が生じた場合、「税額の端数処理」で選択した条件に応じて端数処理を行います。
(例)税額の端数処理が切り捨ての場合の計算式 ※[ ]内を切り捨て
8%商品
=[([(商品①の発注単価×数量)+(商品②の発注単価×数量)+...])×1.08]
10%商品
=[([(商品Aの発注単価×数量)+(商品Bの発注単価×数量)+...])×1.1]
※発注フォームに金額の計算方法を設定してから作成される注文に対して計算方法が適用されます。
※受注した注文の計算方法の変更はできません。変更したい場合、発注フォームの設定を変更し、再発注もしくは代理発注で注文し直してください。
(代理発注の詳しい説明はこちら)
※請求書機能の「受注以外から作成」で明細を作成した場合はデフォルトの計算方法が適用されます。
計算方法を変更した明細を追加したい場合は、代理発注で注文を作成し、請求書を作成してください。
3.計算例
- 小計金額の端数処理対象を商品ごとにした場合の例
①~⑤の手順で計算され、注文金額が算出されます。※[ ]内を四捨五入
①商品ごとの小計を端数処理 |
商品ごとに小計を算出し、端数を四捨五入 =[商品の発注単価×数量] |
②同税率商品の小計を算出 |
同税率の商品の小計を合計 = 8%商品(商品1+商品2+商品3…) |
③同税率商品の小計に課税 |
②の結果に課税 = 8%商品の小計*1.08 |
④課税後の同税率商品の小計を端数処理 |
③の結果を四捨五入 = [課税後の8%商品の小計] |
⑤合計 |
④の小計を合計 = 課税後の8%商品の小計+課税後の10%商品の小計 |
- 小計金額の端数処理対象を税率ごとにした場合の例
①~⑤の手順で計算され、注文金額が算出されます。※[ ]内を四捨五入
①同税率商品の小計を算出 |
同税率の商品の小計を合計 = 8%商品(商品1+商品2+商品3…) |
②同税率商品の小計を端数処理 |
①の結果を四捨五入 = [8%商品の小計] |
③同税率商品の小計に課税 |
②の結果に課税 = 8%商品の小計*1.08 |
④課税後の同税率商品の小計を端数処理 |
③の結果を四捨五入 = [課税後の8%商品の小計] |
⑤合計 |
④の小計を合計 = 課税後の8%商品の小計+課税後の10%商品の小計 |
以上、発注フォームごとに金額の計算方法を設定する方法のご説明でした。
「発注フォームの商品登録状況を一括更新」もご覧ください。
また、「商品の発注フォーム登録状況を一括更新」もご参照ください。
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